新選組でまち興し・行方の方々の心意気 感服の至だで
16日朝、東京から鳥取に帰ってきました。
台風の影響で3時間ほど余分にバスの旅を楽しませてもらいました。
JRも飛行機もストップする中、バスの運ちゃんは走れる道を探しながら、高速と一般道を乗り継いで鳥取まで帰ってくれました。ありがとう夜行バス。
バスの運ちゃんの心意気、感服の至だで。
14日は、行方市の高埜課長さんの案内で新選組局長 芹沢鴨の生家、芹沢家のお墓、平間重助の家の跡、芹沢と一緒に殺されたお梅さんと鴨と重輔が供養されている法眼寺などを案内していただき、今までほとんど知らなかった芹沢鴨が一挙に身近に感じられました。
芹沢家というのは、そもそもが芹沢城の殿様の家系で、その後は代々医者をして、今でも医者をされているそうです。
しかも、芹沢家秘伝の塗り薬「筋渡し」を今でも処方されているとのこと。すごいことです。
一緒に襲われた平間重助は、殿様だった芹沢家の家来筋に当たる家系で、同じ町内に住んでいたそうです。
若い二人が期待に胸ふくらませて京都に旅立ったんだろうなあと思うと、映画監督としてはビビビと来るものがあります。
しかも、芹沢が暗殺されたのは、これまで、酒乱で乱暴なのに手を焼いて会津公が近藤らに暗殺を指示したということになっていて、私もそう思っており、芹沢のダークなイメージが固定されていました。
ところが、このたび新説が発見され、芹沢が会津公に無断で有栖川宮家への奉公を画策したため、激怒した会津公から近藤らに暗殺が命じられたという、驚くべき芹沢の正体が明らかにされようとしているとのことです。
歴史のなんといい加減なことでしょう。
これまで、芹沢はただの酒乱で乱暴者で愚かな人間だと思っていたのが、尊王攘夷の魁たらんとした、さすが水戸天狗党の出身者だ!と、ストンと腑に落ちる説ではないですか。
当然映画監督としては「新説 芹沢鴨ー尊王攘夷に生きた男ー」なんて映画を作りたくなるではないですか。
いいなあ行方の方々は、ただでさえ熱い男たち(女性も熱いのがいらした)がたくさんいて、毎年新選組まつりをして、こんど、伝通院から壬生寺まで1年がかりで歩き通すという、とんでもない企画を実行されるとは。
行方の方々の心意気 感服の至だで!
おまけに、芹沢鴨の新説まで出てきて、いいなあ。そう簡単に新説なんて出てこないですよ。いいなあ。誰でも知ってる芹沢鴨だし。
僕なら絶対映画を作っちゃいますけど、主演は、昔なら佐藤浩市だけど、今なら綾野剛かなあ。
今度作る僕の新作「天誅!堀庄次郎」で初登場の河田左久馬の役は、若桜町職員の綾野剛によく似た人にやってもらいます。
僕の映画は、県民の県民による県民のための映画で、他の誰もが作らない映画をお金をかけずに作り、歴史を目に見える形にすることをモットーにしています。
河田は、桂小五郎を激怒させた男で、龍馬に頼られた男で、初代鳥取県県令で山国隊隊長という経歴の人で、鳥取・京都のヒーローなんですが、ほとんど知られていないんです。
そんな河田を映画にするのは「僕がやらずに誰がやる?」って感じで、新説 芹沢鴨を映画にするのは、「行方がやらずに誰がやる?」
僕の映画はいかがでしたでしょうか?「鳥取の幕末なんてどうでもいいや」てのが本音だとは思いますが、遠く鳥取と水戸の歴史が絡み合っているというのに気が付いてもらえたらそれでいいです。
なにしろ、この150年間は薩長土肥が明治維新を成し遂げたという歴史観で来ていましたから、これからは水戸・鳥取が維新の踏み台になって美味しいところを薩長土肥が持っていったということで、「薩長土肥をぶっ飛ばせ」
新選組も会津もたくさんの人が関わって維新が成って150年。もう、官軍も賊軍もないでしょ。
日本人が成し遂げた奇跡の大革命「明治維新」でござるよ。
芹沢鴨の生家(ちゃーんと表示板が立っています)
生家の前の説明板(キャラクターのイラストもあって、すばらしい)
芹沢と同時に殺されたお梅さんの顕彰碑(お梅さんもうかばれます)
新選組まつりの前夜祭交流会(市長さんや県・市議会議員さんなどそうそうたる顔ぶれ)
でも、翌日15日は、台風18号の影響でどしゃ降りになってしまい、まつり本番は大変なことになってしまったのではないでしょうか?
がんばれ行方!
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先日は遠く、行方市までお越し下さりありがとうございました!
まさか地元でお会い出来るとは思いませんでした~!!
年齢関係なく若々しく活動的なのが行方の皆さんの特徴でありますが、森本監督も明るくてエネルギッシュでしたv 芹澤鴨役、いけるかもvv
短編映画は、皆さん熱演でしたね!
旅籠の女中さん役、ぶっつけ本番で一発OK!って素晴らし過ぎ!
「本圀寺の大激論」は、あの当時どの藩内でもそうだったのだろうな、と思いました。
例えば水戸藩では「密勅返納」。
お城の広間で裃姿の老中が、というイメージですが、幕末はどの藩も大変でしたね・・。
次回作には新選組! 楽しみにしております!!
さて翌日は台風の雨が降ったり止んだり、イベントはパレードとチャンバラ大会が中止となった意外は、霞ヶ浦ふれあいランドのご好意で、室内に会場を移して開催されました。
さすがにお客さんの数は少なめでしたが、それぞれの力演に惜しみない拍手を頂きました。
このお祭りは、出演者も観客の皆さんも楽しんで下さるのが嬉しいです。
今回は「なめがた新選組まつり」を盛り上げて下さってありがとうございました!
また、どこかでお会い出来そうな気がします(笑)
投稿: ぽんた | 2013年9月17日 (火) 22時44分
ぽんたさんおはようございます。
行方でお会い出来て本当に嬉しかったです。
まるで双子のような娘さんにも合うことができて感服の至です。
いい後継がいらっしゃってイイですね。
うちの子らは歴史には全く興味なし、拒否反応さえ起こします。
こんな日本に誰がした?歴史を知らない民族はやがて滅びるのではないかと思います。
日本人だけど日本人じゃない日本語をしゃべる無国籍人。
先日、天岩戸を見に宮崎県高千穂に行ってきました。天照大神が隠れたところです。
日本神話の原点ですが、それが、鳥取の「因幡の白兎」までつながっていると思うと、神話のすごさに感動しました。
遥か昔の日本神話なのに宮崎と鳥取がつながっているんです。
で、水戸と鳥取がつながっている幕末がここにある。
900km離れているこの関係って宮崎と鳥取の関係にもつながると思うと、神話ってこんな感じで出来たのかなあと思い、ならば、神話も実話なのではないかと思わずにはいられません。
水戸と鳥取が千年後には神話になる。
いや~ロマンです。
映画では、斉昭さんや慶喜さん、武田耕雲斎が登場するエピソードもありますので、また、水戸に行く機会があると思います。
その時までお達者で。
投稿: 維新の魁森本監督 | 2013年9月18日 (水) 09時37分