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2015年2月15日 (日)

<黒木龍馬会>安達清風日記に読む幕末の鳥取藩第1回読書会を開催しました

2015.2.15いよいよ「安達清風日記に読む幕末の鳥取藩」の読書会がスタートしました。
この日は、私を含めて総勢8人の参加で、初めに、美田会長から参加者の皆さんに本の贈呈を行い、私の進行によって、本を少しづつ読みながら、要所要所で県立博物館が発行した「鳥取藩二十二士と明治維新」図録を参照し絡めながら話を深めていくという、ビジュアルを取り入れた新しい手法での読書会を試みました。
清風の日記は、かなりリアルに描かれていて、たとえば、二回目のペリー艦隊来航を描いた「ペルリ提督神奈川上陸図」の絵を見ながら、清風日記には「幕府はペリー艦隊が羽田沖まで侵入したことに驚き、にわかに神奈川駅近く、鳥取藩が警備する横浜で交渉を行うことにした。」「清和微暖、終日在砲台。この日、幕府応接官林大学頭・~~、」「若応接の模様により、合戦にも」相成るべく申すなりと留守居山下三十郎申聞。夜前より終日用意をなし相待、然れども先無意事。」と清風は書いている。
まさに、鳥取藩の警備の持ち場の横浜でペリーとの交渉がもたれ、場合によっては戦争になるかもしれないと清風は緊張した状況を日記に書いている。という具合である。
したがって、ペリー上陸の図に書かれている日本側の侍は、幕府の役人もいるが、そのほとんどは鳥取藩の侍ということなのである。
なにしろ、鳥取藩の持ち場の中で行われたのだから。
願わくば、絵の中に「揚羽蝶」の家紋の入った旗でも描いておいてほしかった。
真ん中あたりに犬が二匹戯れる風情が描かれている。
いったい、この二匹の犬はどういう意味があるのだ?
この場所には、藩主池田慶徳はいたのか?
いやいや、ココの総大将は、「本藩先隊旗頭荒尾駿州、番隊長宮脇備州、~~、火器大長大砲方総兵5百人。本牧に出る。」と清風が書いているように、荒尾駿河である。
鳥羽伏見の戦いの際、一身の責任において鳥取藩は薩長に味方すると決断した、あの荒尾駿河が横浜警備の鳥取藩の総大将である。
すごーい。そうだったのか!ならば、あの絵の中の大将らしい人は荒尾駿河かもしれない。
というように、三年前の展示会の際は、ふ~んという感じで流し見をしてしまった一枚の絵で、あれやこれやと話が深まり、新たな発見につながった。
詳しくは、黒木龍馬会報で報告するが、読書会で新たな発見があったのだ。本当に素晴らしい。
この本を書いてくださった小谷醇さんには心から感謝申し上げたい。
いま、新たな鳥取の幕末史が始まったと言っても過言ではあるまい。
P1040093_2美田会長からひとりづつに本が手渡された。

P1040094第一回目で三冊が配られた。

P1040095 残りは七冊である。
P1040096 本気で鳥取の幕末史を勉強したい方は参加されたい。

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コメント

卒爾ながら、メールを差し上げ、失礼いたします。『伯耆文化研究』で「因幡二十士」を研究発表している者です。「日本海新聞」で小谷醇氏の「『安達清風日記』に読む幕末の鳥取藩」出版の記事を見ましたが、購入方法が分かりません。また米子図書館にもありませんのでどういうものなのかも分かりません。購入方法や米子図書館や山陰歴史館に置かれる予定があるか、分かる範囲でお知らせ頂ければと思います。私はすでに20年ばかり前に『安達清風日記』に目を通し、論文に引用したりしておりますが、これからより綿密に鳥取藩と水戸藩の関係について調べていこうと思っているところです。また、会にも参加させて頂けたらと思うところです。

初めまして。映画監督兼鳥取黒木龍馬会事務局長の森本です。
『伯耆文化研究』で「因幡二十士」を研究しておられるとのこと、感服の至りです。
鳥取県東部では二十士はタブー的なのか、研究しておられる方を見かけません。
是非、頑張っていただきたいと思います。
小谷醇氏の「『安達清風日記』に読む幕末の鳥取藩」は、自費出版で本屋さんでは入手できませんので、小谷さんから直接貰う必要があります。
残念ながら西部の図書館にはどこにも納めてありませんが、県立図書館、鳥取市立図書館、北栄図書館には置いてありますので、内容確認はその図書館まで行かれるか、県立図書館からの取り寄せ閲覧で可能です。
今のところ米子図書館や山陰歴史館に置く予定はありません。
鳥取藩と水戸藩の関係について調べていただけるとのことですので、一度、龍馬会の読書会に来ていただき、お会いして本を手渡しできたらと思います。
なにしろ、200部限定で残り少なくなってきておりますので、本気で研究していただける方優先でお渡しすることにしております。
是非、ご都合のつく読書会に参加していただきますようお願いします。
また、龍馬会の活動は、学術的な研究はもちろんですが、ご子孫との交流を第1としており、この数日の間に清風のご子孫3名の方と連絡を果たしております。
鳥取藩の幕末史を極め、子孫の方々とその栄光を未来に伝えていくのを楽しみながらやっていけたらと思っております。

分かりました。研究上、どうしても手に入れたいのです。もしできましたら、1冊私のために確保して頂けたら有難く思います。近いうちに出かけたいと思います。また、著者に私が連絡して頼むことはできないでしょうか。

龍馬会の日にさざんか会館に来ていただけたらお渡しします。会場で声をかけてください。鳥取県内の本希望者に対しては私が対応するということで数冊預かっておりますので、この中から岡田様の分を差し上げます。

ありがとうございます。今のところ、次回の会合があるという5月17日に伺いたいと存じます。よろしくお願いいたします。

5月17日に行くのを楽しみにしておりましたが、用が出来て行けなくなりました。また会合の時に伺おうと思います。その時には予め連絡いたします。よろしくお願いします。

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